製麹
麹は蒸した米や麦等に麹菌と呼ばれるカビの一種を約2日間かけて繁殖させたものです。
焼酎用の麹には黒麹菌と白麹菌があります。
黒麹菌はもともと泡盛用の麹で、コクのある焼酎に仕上がるといわれています。
一方、白麹菌は黒麹菌の突然変異株で、口当たりがソフトな焼酎になるといわれています。
黒麹菌や白麹菌はクエン酸等の酸をよく生産し、焼酎もろみを強い酸性にして雑菌汚染を防止します。

焼酎の原料は大きく分けると、「麹(こうじ)」と「主原料」の2つに分けられます。
この主原料によって、焼酎の種類が決まります。
例えば、「穀類(米 / 麦など)」や「いも類(馬鈴薯 / 甘藷など)」をはじめ、その他「糖質原料」「木の実」が主原料となっている焼酎もあります。
弊社では、「穀類」「いも類」を主原料として焼酎を製造しています。
焼酎造りの工程を簡単にご紹介します。
焼酎造りは、「製麹」→「一次仕込み」→「主原料処理」→「二次仕込み」→「蒸留」→「貯蔵・熟成」の工程に分けられ、行われます。
麹は蒸した米や麦等に麹菌と呼ばれるカビの一種を約2日間かけて繁殖させたものです。
焼酎用の麹には黒麹菌と白麹菌があります。
黒麹菌はもともと泡盛用の麹で、コクのある焼酎に仕上がるといわれています。
一方、白麹菌は黒麹菌の突然変異株で、口当たりがソフトな焼酎になるといわれています。
黒麹菌や白麹菌はクエン酸等の酸をよく生産し、焼酎もろみを強い酸性にして雑菌汚染を防止します。
酒造りに欠かすことのできない「発酵」。
焼酎の発酵は主に、「一次もろみ(酒母)」と「二次もろみ(本もろみ)」に分けて行われます。
一次仕込みは麹と水に酵母を加えて一次もろみを造る作業です。
約1週間ほどかけて発酵させます。
目的は純粋で強い酵母を培養して、二次もろみに必要な酵素とクエン酸をつくることです。
焼酎の主原料となる「穀類」や「いも類」の処理を行います。
例えば、原料が「甘藷(かんしょ)」となる場合は、甘藷の傷んでいるところや両端を切り取り、ある程度の大きさになるようカットしてから、蒸し器に入れます。
写真の蒸し器は、一度に多くの甘藷を蒸すことが可能です。
一次もろみに、主原料と水を加え発酵させます。
約2週間ほどの時間をかけ、ゆっくりと行う工程です。
そうすることにより、甘く芳醇な二次もろみに仕上がります。
蒸留釜に二次もろみを入れ、蒸気を吹き込んで加熱します。
もろみが沸騰しアルコールが蒸気となります。
これを冷まし液体になったものが原酒です。
この際に、アルコールと一緒に微量の香り等の成分が原酒に溶け込みます。
本格焼酎独特の芳香や風味は、これらの成分によって醸し出されます。
蒸留後、出来上がった原酒は貯蔵タンクで貯蔵・熟成させます。
その後、アルコール度数を調整したものを瓶詰めして出荷します。
この熟成の期間によっても焼酎の味や風味が変わっていきます。
大きく分けると、「初期熟成(3~6ヶ月)」「中期熟成(6ヶ月~3年)」「古酒化期(3年以上)」の3つに分けられています。
以上の工程を経て、焼酎は皆様のお手元へ届けられます。
ご紹介したのは、ごく一般的な方法ですが、焼酎は「主原料」「製造工程」「熟成期間」などによって、様々な味わいを生み出せるお酒です。
これからも、皆様にご満足いただける焼酎造りができるよう精進して参ります。